賛助会会長あいさつ(2023年)

賛助会

賛助会会長あいさつ(2023年)

(一社)香川県建築士事務所協会
賛助会会長 山地 康弘
共栄建産(株)

平素は(一社)香川県建築事務所協会賛助会の活動に格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。昨年賛助会会長に就任し、まだまだ至らない点も多々あるかと思いますが、皆様の期待に応えられるよう今後一層頑張ってまいります。

昨年までは新型コロナウイルス感染防止対策による規制の中での活動を余儀なくされましたが、この春より感染法上の分類が「2類相当」から「5類相当」となりマスク着用の見直し等感染症対策が緩和されます。今年は活発な活動が行えるよう願います。

さて、令和5年以降は建設業界も大きく変革の時期が来ているように感じます。建設業の持続的発展のためには、技能労働者の担い手不足の問題解決が急務で、賃金水準の向上、労働日数や時間外労働の削減などの処遇改善が望まれます。賃金上昇のためには、安定的で持続的な工事物件の確保や適正価格での設計単価の決定、適正な契約変更とダンピング対策の徹底などを、業界団体と国が連携して官民一体での普及を推進しなければなりません。2024年4月からは建設業に与えられていた時間外労働の上限規制の猶予期間が終了し、臨時的な特別な事情がある場合でも上限を上回ることができなくなります。休日が増え時間外手当が減っても手取りが減らないようにするのは容易ではありません。建設キャリアアップシステムは事業者登録数が20万社、技能者登録数が100万人を超え、業界に定着してきましたので、今後は技能者の適正評価や処遇改善に活用していきたいと考えています。また近年建設業では建設資材の価格高騰が問題となっていますが、燃料費高騰による運送や製造のコストアップが資材価格をさらに押し上げており、まだまだ解決の目処が立たず、しばらくは大変な状況が続きそうです。

これからも、香川県建築士事務所協会、賛助会の活動を通して香川県の建築業界の問題改善に向け、継続的発展に努めていきたいと思います。

香川建築士事務所協会会員の皆様、賛助会会員の皆様には賛助会の活動につきまして倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますよう心より御願い申し上げます。最後になりましたが香川県建築士事務所協会の益々のご発展と会員各位のご健勝を御祈り申し上げご挨拶と致します。

2023年挨拶