Top会員投稿設計人生46年目を想う... アトリエの在り方...これからの整え方 ゆっくりと...歩きながら...

設計人生46年目を想う... アトリエの在り方...これからの整え方 ゆっくりと...歩きながら...

入江 丈水(英樹)
主宰 入江 丈水(英樹)
入江建築設計事務所
空間工房+草sohまちづくり研究室

 先日、まんのう公園で一面の菜の花・・・を束の間楽しむことができた。ノルディックを杖代わりに歩きながら・・・ 菜の花~♪~から始まる唱歌のゆっくりとしたメロディーを想い返していた。・・・あれこれ思いながら歩くことがよくある。
 昨年、F. ライトの「ヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)」の再〃訪・・・、村野藤吾の懐かしい作品等...、六甲を訪れる機会があり・・・
 恒例の(設計人生を想いながらの...)紅葉カメラ散策の 北陸・永平寺~、奥丹波~等(寺社巡り、瀬戸内国際芸術祭を絡ませながら...)を巡りながら...
 併せて先日、県立ミュージアムでの 「日本建築の自画像・探究者たちのもの語り」の展示空間は遠い時を遡って...楽しめました。
 思えばこれ迄の「建築家山本忠司展」、「祭礼百態 香川・瀬戸内の風流」、「イサムノグチ展-彫刻から身体・庭へ-」、「讃岐びと・・・時代を動かす・地方豪族が見た古代世界」、「丹下健三 伝統と創造-瀬戸内から世界へ」、塩飽海域の太鼓台関連冊子・資料...等、地元関連の展示が続き興味深く拝見したことを次々と想い起こしていました。
 そして今年の初詣は・・・狛ねずみで話題の大豊神社、脇の「哲学の道」を散策しての伏見稲荷大社参拝でした。さすがに人の多さには圧倒されました。
 東京西麻布でのワークから、香川県立高松工芸高校建築科・教職の世界に一度は建築人生を考え・・・、3年後ある契機から建築設計の実務に入り、もう46年目を迎えている・・・。・・・自然と心構えとしての言葉を探していたようだ。
 パンデミック オーバーシュート(爆発的感染拡大) ロックダウン(都市封鎖) スーパースプレッダー クラスター 自覚無き感染 医療崩壊・・・物騒な言葉が飛び交っている。
 建築専門誌でも「建築界を直撃 新型コロナショック(日経アーキテクチュア)」として「特別リポート」が組まれている。 工事資材の調達難、人材不足、工事の遅延と不安要素が多すぎる。
 一昨年と思うが、Tv 番組で少なからず衝撃を受けた 「NHK スペシャル 巨大危機 MEGA CRISIS ・・・ウイルス「大感染時代」・加速・拡散するリスク・・・忍び寄るパンデミック(感染爆発)」に目が離せなかったことを思い返している。
 思い返せば、以前のフランスでのテロショック(ルーブル美術館等も閉鎖・・・)が研修旅行の渡航直前でもあり、仕事のパートナーでもある妻とはキャンセル、長女はあまり気にせず渡航したという経緯がありました。 そのせいか、「Le Louvre(ルーブルとパリの美術)」全8巻・・・重すぎることもあり虚しく本棚に収まっていたのを時々引っ張り出していたのも・・・懐かしい。
 Tv番組「高松 歴史礼讃 謎の古代遺跡・石清尾山古墳群」があり、国指定史跡・石清尾山古墳群の積石塚から映し出されていた。さらに、番組「ジオ中四国・・・奇跡の大地」にも引き込まれ 中央構造線の成り立ちから始まる壮大な・・・瀬戸内海の物語り・・・に感動したのもつい先日のことである。
 石清尾山も瀬戸内海に面していたからこそ200基もの古墳群(高松市教育委員会による報告会も思い出す...)を擁する勢力を・・・ そして、丸亀城の北面も以前、海波に洗われていた為、古道(お成り街道)は南廻りになっていたと聞いたことを思い返していた。
 丸亀市市民講座では例年・・・香川の古代寺院、讃岐の古代、国府、遺跡、古墳等・・・出土瓦等をベースに楽しんでいる。開法寺式からの善通寺系列と、讃岐国分寺系列への瓦文様から読み解く変遷の流れも興味深い。
 私の宗教建築への関心は法隆寺からスタートしたと思う。写真集「古寺巡礼」第一巻からスタートする・・・「大和編 法隆寺・斑鳩の里」(土門拳全集 全13巻)を時々気分転換に捲っている。又、日本古寺美術全集 第1巻 法隆寺と飛鳥の古寺、第2巻 法隆寺と斑鳩の古寺(集英社)も傍に並び、併せて見ている" レオナルドダヴィンチ"関連書も数冊集まって来ている。
 以前、源氏香に魅せられたことにより「家紋と家系辞典」も座右の書となっています。籠目紋(六芒星、ダビデの星、伊勢神宮由来も・・・)六角 万字 輪鼓(りゅうご)紋・臼型(旧丸亀市市章にも採用) 目結紋(京極家) 三階菱紋(さんがいびし) 巴紋(右三巴紋、左三巴紋・・・) 清明桔梗(五芒星・セーマン)等・・・深い意味もさることながら見事な造形を楽しんでいます。
 以前、突然の避難勧告で瀬戸大橋が早朝通行止めとなり、中止せざるを得なかった・・・宗像海人を彷彿とさせる宗像大社(裏伊勢・玄界灘)に、再び気が向いています。 暗い話題もあり、祈りの空間への思いも強くなっているようです。
 平穏な日常が突如危機へと変貌する・・・それが私たちの生きる時代・・・今年はCOVID-19(新型コロナ)禍のため巣ごもり状態が多くなりそうなので・・・恒例の桜散策も 写真・画像(見事に決まりすぎている写真の多い事か!!・・・)でも眺めながら・・・撮影者の感性も楽しみながら・・・の 家花見になりそうです・・・。
 そして、今年度から 地元春日神社氏子総代を仰せつかる年になり、ロータリークラブ歴も35年を迎え、設計人生の時間軸を改めて俯瞰しながら ゆっくりと納得のいく設計人生を手探りしつつ・・・延期された2020五輪に思いを馳せながら、今年は明るいニュースが聞けることを楽しみにしています。

img-05-002.jpg


|
  • TOP
  • 県民の皆様へ
  • 建築士とは
  • 建築士事務所とは
  • 建築士事務所協会会員
  • 協会会報 さぬき
  • 会員作品集
  • 良い家を建てるには
  • 設計から建築まで
  • 苦情解決業務
  • 会員の皆様へ
  • 行事・講習会
  • 連絡事項
  • 委員会
  • 協会概要
  • 協会概要
  • 入会案内
  • 賛助会
  • 賛助会
  • リンク集
  • 香川県建築設計協同組合

この記事について

このページは、sekkei-kagawaが2020年6月24日 16:28に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「空間(年輪)の継承」です。

次の記事は「賛助会の思い出」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。